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その4 第六話 毎晩働いてても夜は眠い

Author: 彼方
last update Huling Na-update: 2025-10-22 09:52:24

33.

第六話 毎晩働いてても夜は眠い

 今日はとりあえず私と涼子も夜寝て、明日になったらエル、キュキュ、涼子、私の4人でまずは朝出勤する。店の仕組みや雰囲気を知ってから早番遅番に分けるという計画となった。

「そりゃいいけど、私と涼子に店を任せちゃっていいの?」

「それはいいんです。信頼していますカラ。伊達に半年間観察してマセン」

「そういやそうか。このストーカーめ」

「あー、なんて言い草。神様に対して無礼なんダー」

「休みはどうやってとったらいいの?」

 エルの面倒な反応は完全に無視する涼子と私。

「コホン……店休日を作りマショウ」

「なるほど、それは名案」

「でもさ、遅番に女2人だけだと危なくない?」

「まぁ、大丈夫じゃないでしょうカ。シン族は大人の男性でも涼子さんより一回り小さいし力も無いノデ。単純に涼子さんなら腕力で勝てると思います、なので見るからにシン族より強そうな涼子さんを遅番責任者に。ミズサキだってシン族男性の平均身長よりは大きいし。それでも護身用に念の為2人には後で怪力魔法を渡します、加護も付与しておきまショウ」

「どんな効果の加護なの?」

「身体に貼り付いてるタイプの透明なバリアだと思って下さい。レインコートみたいなもんです。それで邪気は全て払いマス。これさえあれば後ろから急に襲われたりしても弾きマス」

 なるほど。レインコートとは分かりやすい。邪気払いのレインコート、面白いわね。

「暴力にはこれで対応可能なのは分かったけど、そうじゃなくてクレームの対応はどうしたらいい? 異世界の文化を知らない私達はきっといずれ粗相をするよ?」

「あっ、ナルホド。涼子さんは鋭いですね。それは確かにありそうデス。ん~~まあ。その時は何時でも連絡してください。仮に寝てる時間でも起こしていただいて構いませんノデ」

「それならいっか」

「いや、良くないよ。この世界はケータイ無いんだからさ。どうやって呼び出すのよ」

「あ、そうか」

「ああ、連絡方法ですか? それはあの鈴です。あれは対になっているもう1つの鈴があってどちらかを鳴らすともう一方も鳴る仕組みです。空間移動魔法の魔力を込めて作られた魔道具デスネ。あれが店と私の部屋とにあるので鳴らしてくれたら駆けつけマス」

「なるほどね」

 計画に納得した所でそろそろ疲れてきた。働いたわけではないけど目一杯アタマを使って現状を把握
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